睡眠ステージを自動的に判定する手法を開発 ~マウス4,200匹の睡眠時生体信号を学習・解析~
筑波大学計算科学研究センター 北川博之教授、堀江和正助教、塩川浩昭助教および、国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 柳沢正史教授、船戸弘正客員教授らの研究グループは、マウスの脳波や筋電位からその睡眠ステージを自動的に判定する手法(MC-SleepNet)を開発しました。本手法は、睡眠の基礎研究の基盤充実や高度化につながると考えられます。...
View Article一枚の景観写真から時間経過のアニメーションを自動生成できる AI 技術を開発 ~高解像度かつ長尺のタイムラプス動画を実現~
筑波大学 システム情報系 遠藤結城助教、金森由博准教授、国立大学法人 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 栗山繁教授らのグループは、時間経過の様子を記録した大量の定点観測動画 (タイムラプス動画) を学習データとして、一枚の景観画像から、時間が経過していく様子の高品質な動画を自動生成できる人工知能 (AI) 技術を開発しました。 動画は画像と比べてはるかに複雑な情報を含むことから、AI...
View Article老化を誘発する仕組みを解明 〜グリシン摂取が老化の緩和に有効である可能性〜
筑波大学 生存ダイナミクス研究センター(TARA)の林 純一名誉教授らの研究グループは、ヒトの老化に伴うエネルギー欠乏に、核遺伝子SHMT2が関係していることに注目し、その仕組みをShmt2遺伝子破壊マウスを用いて解明しました。 本研究グループは、Shmt2遺伝子破壊マウスが13.5日胚で貧血を起こし、その後胚致死になることに着目し、以下の2点を明らかにしました。...
View Articleオレキシン研究から生まれた新しい不眠症治療薬の優位性が明らかになる 〜オレキシン阻害薬とGABA作動薬が身体機能と認知機能に及ぼす影響の比較検討〜
筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の徳山薫平教授、小久保利雄教授らの研究グループは、オレキシン阻害薬とGABA作動薬が、身体機能と認知機能に及ぼす影響を検討しました。...
View ArticleiPS細胞誘導時にレトロウイルスの遺伝子発現を抑制する新しい機構の発見
筑波大学 医学医療系 西村健准教授、久武幸司教授らの研究グループは、レトロウイルスからの遺伝子発現を抑制する新たな分子機構として、TAF-Iαタンパク質が、レトロウイルスゲノム上のPrimer-binding site (PBS)周辺に結合して、その発現抑制を起こすことを見出しました。...
View Article活性酸素産生にかかわる遺伝子の多型が複数の膠原病発症リスクを高める~発症機序の解明や治療法開発につながると期待~
筑波大学人間総合科学研究科の横山望・フロンティア医科学専攻生、医学医療系の川﨑綾助教、土屋尚之教授らの研究グループは、多施設共同研究により、国外において全身性エリテマトーデス(SLE)の疾患感受性との関連が報告されていたNCF1遺伝子にある、アミノ酸置換を伴う一塩基多型(SNP)rs201802880が、日本人においても顕著に全身性エリテマトーデスの疾患感受性に関連することを明らかにしました。また、...
View Articleキネシン分子モーターKIF3Bの遺伝子異常は統合失調症の原因となる
東京大学大学院医学系研究科分子細胞生物学専攻の廣川信隆特任教授、アルサバンアシュワック特任研究員(研究当時)、森川桃特任研究員、田中庸介講師、武井陽介准教授(研究当時、現・筑波大教授)らの研究チームは、キネシン分子モーターKIF3Bの異常が統合失調症の分子的基盤になることを発見しました。...
View Article皮膚筋炎の皮疹から病態を予測する ~自己抗体別の症状の特徴を特定~
筑波大学医学医療系臨床医学域皮膚科の沖山奈緒子講師らは、横浜市立大学、金沢大学、中京病院、東京女子医科大学、東京医科歯科大学との多施設共同研究にて、膠原病の一つである皮膚筋炎の指の皮膚症状が、各種の筋炎特異的自己抗体により分類できることを解明しました。...
View Article水素発生触媒のナノスケールの触媒活性サイトを電気化学的にイメージングすることに成功!~効率的な触媒開発に貢献~
金沢大学ナノ生命科学研究所の髙橋康史准教授,東北大学の末永智一特任教授,Johns Hopkins大学のMingwei...
View Article薬剤性急性肝障害を予防する新しい細胞の働きを発見
筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 渋谷彰教授、鍋倉宰助教らは、薬剤の副作用による急性肝障害を抑制する新しい細胞の働きを世界で初めて発見しました。...
View Articleダニによるアトピー性皮膚炎を抑制する分子の発見
筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 渋谷彰教授と医学医療系 金丸和正助教らは、産業技術総合研究所 舘野浩章上級主任研究員と共同で、ダニが引き起こすアトピー性皮膚炎を抑制する分子を世界で初めて発見しました。...
View Article微生物が狭い空間でも集団を拡張する仕組み 〜ナノ繊維の分泌により細胞フィラメントの伸長を制御し、環境に適応する〜
筑波大学生命環境系 久能樹准教授、Utada S. Andrew准教授、野村暢彦教授らの研究グループは、東京慈恵会医科大学 杉本真也准教授、筑波大学生存ダイナミクス研究センター 岩崎憲治教授との共同研究により、鉄酸化細菌Leptothrix属が分泌するナノ繊維が、表面接着、および細胞フィラメントの伸長や方向を制御することを明らかにしました。...
View Article原核生物の常識覆す、他の生物を丸のみする新バクテリア発見 ~真核生物誕生の謎を解き明かす手掛かりに~
筑波大学生命環境系の石田健一郎教授、同研究員の白鳥峻志博士(現:海洋研究開発機構)、鈴木重勝博士(現:国立環境研究所)らの研究グループは、原核生物でありながら細胞が大きく柔軟で、真核生物に特有の機能であるファゴサイトーシス(食作用)に似た捕食を行う真正細菌を発見しました。...
View Articleプラスチックの硬さに潜むシンプルな性質を世界で初めて明らかに。 ―高分子ガラスにおける分子振動の正体とは?―
大阪大学大学院基礎工学研究科の金 鋼准教授、東京大学の水野 英如助教、筑波大学の森 龍也助教の共同研究グループは、ガラス状高分子における分子振動の正体を、コンピュータシミュレーションを用いた理論研究により明らかにしました。...
View Article宇宙滞在による免疫機能低下の機構を解明 -無重力環境が引き起こす胸腺の萎縮と人工重力による軽減-
理化学研究所、、筑波大学、宇宙航空研究開発機構、東京大学の共同研究グループは、宇宙の無重力環境を経験することにより、リンパ器官である「胸腺」が萎縮すること、その萎縮は人工的な重力負荷で軽減されること、また、胸腺細胞の増殖が抑制されることによって萎縮が起きるという仕組みを発見しました。...
View Article植物の環境ストレス応答における遺伝子発現調節機構に不可欠な因子を解明 ~植物だけが持つタンパク質部分構造の役割~
筑波大学生命環境系の三浦謙治教授、寿崎拓哉准教授らの研究グループは、植物における環境トレス応答の遺伝子発現調節において、タンパク質の翻訳後修飾の1つであるSUMO化に関わる因子のSIZ1(SUMO E3リガーゼ)が持つPHD(plant homeodomain)フィンガーが、遺伝子発現に関わるトリメチル化ヒストンH3を特異的に認識することを明らかにしました。...
View Article目に見える光がなくても大丈夫!?遠赤色光で光合成を行えるシアノバクテリアの秘密を解明 ~光化学系Iにおける、クロロフィルfの位置と機能の特定~
東京理科大学理学部第一部教養学科の鞆達也教授ら、4大学1機関による共同研究グループは、クライオ電子顕微鏡を用いて、植物や藻類がもつ複数種類の光合成色素のうち、原始的な藻類であるシアノバクテリアなどに含まれる、可視光より波長が長くエネルギーが低い遠赤色光を吸収できる「クロロフィルf」を結合したタンパク質を高分解能で解析し、光合成におけるクロロフィルfの機能の解明に成功しました。...
View Articleチェルノブイリ原発周辺の森林火災跡地では、地表流が発生しやすくなり放射性物質を含む土砂移動(再拡散)が起っていることが明らかに
1986年、ウクライナのチェルノブイリで原発事故が発生しました。原発事故の後、原発中心地から半径30km圏内が規制区域に指定され、現在も人々の立ち入りが制限されています。この規制区域の森林地には、原発事故によって大気中に放出された放射性セシウムをはじめとする放射性物質が蓄積しており、森林火災や火災後の土砂流出によってそれら放射性物質が再び周囲へ拡散することが懸念されています。...
View Article手足の運動制御に関わる神経回路の形成異常と機能障害を発見
筑波大学医学医療系 桝正幸教授、玉岡晃教授らの研究グループは、脳の形成に重要な役割を持つ2つの脱硫酸化酵素の遺伝子を破壊したダブルノックアウトマウスで、皮質脊髄路の投射が異常であること、前肢の微細な運動に障害があることを明らかにしました。...
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