細菌は菌糸の「高速道路」を移動し「通行料」を払う 〜細菌と糸状菌の知られざる共生関係を発見〜
細菌と糸状菌はいずれも、自然界に広く存在する主要な微生物で、互いに作用して、それぞれの特徴的な機能を発揮していることが明らかとなってきています。また、菌糸ネットワークが、細菌の増殖と移動に重要であることも分かってきました。そこで本研究では、細菌と糸状菌のモデル生物であるBacillus subtilis (枯草菌)とAspergillus...
View Article細胞内で目的のタンパク質の量をありのままの姿で操る手法の開発に成功
(Image by Design_Cells/Shutterstock) タンパク質は細胞内の重要な構成要素の一つであり、生体が機能を維持するために必要不可欠な役割を果たしています。タンパク質の発現や構造に異常が生じると、タンパク質が有する機能に破綻が生じ、疾病の発症につながることがあります。...
View Article大切な人を介護した経験が「人生会議」に関連する ~「人生の最終段階における医療に関する意識調査」の分析から~
(Image by Lucky Business/Shutterstock)...
View Articleがん免疫療法の副作用である乾癬様皮膚炎の発症メカニズムを解明 〜通常の乾癬とは異なる治療標的の発見〜
(Image by Jarun Ontakrai/Shutterstock) がんの治療に、抗Programmed cell death(PD)-1抗体をはじめとした免疫チェックポイント阻害薬が登場し、これまでにない良好な成績を挙げています。一方で、これらのがん免疫療法では、免疫が活性化することによって副作用が生じます。特に皮膚ではその発症頻度が高く、がん治療の妨げになります。...
View Article正常な呼吸の維持には硫化水素が必須 〜脳内ガスの新たな役割を発見〜
(Image by Magic mine/Shutterstock) 体の中には正常なシステムの調節に役立つ生体ガスが存在していることが知られています。例えば、硫化水素は一般的には毒ガスとして有名ですが、体の中でも生体ガスとして作り出され、体内のさまざまなシステムの調節に役立っていることが分かってきました。...
View Article赤外光を通すバイオマス新素材開発 ~ 伸縮性生かし、焦点可変レンズなどへの応用に期待 ~
持続可能な社会の実現に向け、環境への負荷が少ない材料や合成法の開発が求められています。その一つとして注目されているのが、藻類が作る炭化水素(オイル)です。藻類は、オイルを作り出す過程で二酸化炭素(CO2)を吸収するため、製造に伴うCO2排出量が差し引きでマイナスとなる「カーボンネガティブ材料」になることが期待されています。化石燃料に替えて活用すれば、地球温暖化対策にも有益です。...
View Article海洋無酸素事変で堆積した地層は地震時に滑りやすい 〜生物大量絶滅と地震の意外な関係〜
海溝型地震は、プレート境界が地震時に高速(秒速約1㍍)で滑ることで発生します。2011年東北地方太平洋沖地震では、プレート境界浅部が大きく滑ったことで、巨大津波が発生しました。その後の研究で、このプレート境界浅部は、スメクタイトと呼ばれる摩擦の低い極細粒の粘土で主に構成されていることが明らかになりました。...
View Article難治性血管炎の新たな疾患感受性遺伝子を同定 ~ANCA関連血管炎発症リスクにTERT、DSP遺伝子多型が関連~
(Image by Sergei Drozd/Shutterstock) 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎は近年、患者さんが増加している、原因未解明の難治性血管炎です。日本人では、ANCA関連血管炎の重要な合併症である間質性肺疾患の合併率が高いという特徴があり、日本人の遺伝的背景による可能性があります。...
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